知っておきたい検査機器
ウェル型γシンチレーションカウンター
斎藤 京子
1
1虎の門病院中央放射線部
pp.1014-1017
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201972
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放射性同位元素(Radio isotope,以下RI)を利用して行う核医学検査において,現在一般に測定手段として用いられる放射線はγ線が主である.このγ線には種々の作用がある.その一つにγ線が物質を通過する際に,その物質をパルス的に発光させるという現象がある.この発光はシンチレーションと呼ばれ,この発光が顕著で透明な物質はシンチレーターとして活躍する.
ウェル型シンチレーションカウンター(図1)はNaI(Tl)という物質をシンチレーターとしてγ線を検出し,検体測定(in vitro検査)に使用される.シンチレーターの形がその名のとおりウェル型(well,井戸型)になっており,4π方向に放出される微弱なγ線を効率よく検出するからである(図2).
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