Japanese
English
資料
非ホジキンリンパ腫(リンパ節生検)のパラフィン切片における免疫組織学的検討
Immunohistochemical Study on Lymphoma Cells of Lymph Node Biopsy using Paraffin-Embedded Sections
佐藤 信也
1
,
大野 招伸
1
,
日野浦 雄之
1
,
鈴宮 淳司
2
,
丸塚 浩助
2
,
住吉 昭信
2
,
荒武 八起
3
,
大滝 幸哉
3
Shinya SATO
1
,
Akinobu OHNO
1
,
Yuji HINOURA
1
,
Junji SUZUMIYA
2
,
Kousuke MARUTSUKA
2
,
Akinobu SUMIYOSHI
2
,
Yatsuki ARATAKE
3
,
Sachiya OHTAKI
3
1宮崎医科大学病院病理部
2宮崎医科大学第一病理
3宮崎医科大学病院中央検査部
1Pathology Section, Central Laboratory of Clinical Investigation, Miyazaki Medical College Hospital
2The First Department of Pathology, Miyazaki Medical College
3Central Laboratory of Clinical Investigation, Miyazaki Medical College Hospital
キーワード:
悪性リンパ腫
,
T細胞
,
B細胞
,
パラフィン切片
,
免疫組織化学
Keyword:
悪性リンパ腫
,
T細胞
,
B細胞
,
パラフィン切片
,
免疫組織化学
pp.774-778
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900656
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組織学的に非ポジキンリンパ腫と診断された症例の中で,浮遊リンパ球における螢光抗体法およびリンパ節生検捺印標本における酵素抗体法を用い,T,B分類がなされた15例(B細胞リンパ腫4例,T細胞リンパ腫11例)のリンパ節生検標本パラフィン切片について,各種モノクローナル抗体を用いたアビジン・ビオチン・コンプレックス法にて免疫学的検索を行った.その結果,パラフィン切片で,悪性リンパ腫をT細胞性かB細胞性かに分類することは十分可能であるが,抗原性の失活は避けられないため,各種抗体の特徴を理解し,1っの抗体の所見に頼らず慎重に判定するべきと考えられた.可能な限り凍結切片や捺印標本,リンパ球浮遊法などを用いた表面抗原の検索を行うほうが望ましいが,それが実施しえなかった症例のT,B細胞の分類に,パラフィン切片法は試みる価値のある方法と考えられる.
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