Japanese
English
研究
パラフィン切片による病的アストログリア染色の新しい試み—Cajalピリジン銀法の変法
A New Stain for Pathologic Astrocytes in Paraffin Sections.:Modification of the Cajal pyridinesilver nitrate method
鬼頭 つやこ
1
,
松下 正明
1
Tsuyako KITOH
1
,
Masaaki MATSUSHITA
1
1東京都精神医学総合研究所神経病理部門
1Dept. of Neuropathology, Psychiatric Research Institute of Tokyo
pp.597-600
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915470
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
神経病理学の分野では従来,セロイジン切片や凍結切片による標本が広く用いられていたが5),最近では手技の簡便さ,染色法の応用性,大型切片作製技術の進歩,連続切片の容易さなどによって,パラフィン切片標本が好んで繁用されるようになった.この数年の日本神経病理学会の標本展示をみても,パラフィン切片標本がほとんどすべてと言っていいほどの実状である.特にこの方面での最大の進歩は,神経原線維の鍍銀染色であるBodian染色1)の導入であると考えられる.これまで愛用されていた凍結切片によるBielschowsky染色がほとんど用いられなくなったことからみても,Bodian染色の画期性がうかがおれる.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.