Japanese
English
研究
レーザーネフェロメーターによるCRP測定の検討
Studies on Measurement of C-reactive protein by Laser Nephelometer
松永 清二
1
,
井上 武志
1
,
山本 成郎
1
,
遠藤 雄一
1
,
大滝 幸哉
1
Seiji MATSUNAGA
1
,
Takeshi INOUE
1
,
Ikuo YAMAMOTO
1
,
Yuichi ENDO
1
,
Sachiya OHTAKI
1
1宮崎医科大学附属病院検査部
1Central Lab. of Clinical Inv., Miyazaki Medical College Hospital
pp.833-837
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911597
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はじめに
レーザーネフェロメーター(以下LN)による血中CRPの測定については,方法が定量的であり,かつ迅速であるという点から有用視されてきた.しかしながらその測定条件については多くの検討がなされてきたにもかかわらず,まだいくつかの問題が残されている.特に被検血清中の補体成分の不活化の是非については,LNで通常よく測定されている免疫グロブリソなどの血清蛋白とは異なり,多くの検討がなされ,不活化したほうが,従来の毛細管法などとの相関も良いとされている1〜6).しかし不活化前後のCRPと抗体の反応解析に関する報告は少ない.また,CRPには免疫電気泳動上区別される異なるタイプのCRPが存在すること7)が,さらに問題を複雑にしている.すなわち異なるタイプのCRPに対するLNによる測定の特異性の問題はまだ報告はなされていない.
今回,われわれは最適な測定条件の設定を目的に,CRP測定における補体の不活化,CRPのタイプおよび測定感度を上げるために使用されているポリエチレングリコール(以下PEG)の濃度の三者について検討し,興味ある結果を得た.
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