今月の主題 血小板・凝固・線溶系の分子マーカー
血小板
アラキドン酸代謝マーカー11-dehydro TXB2
森田 育男
1
,
室田 誠逸
1
Ikuo MORITA
1
,
Sei-itsu MUROTA
1
1東京医科歯科大学歯学部顎口腔総合研究施設
キーワード:
トロンボキサンB2
,
11-dehydro TXB2
,
心筋梗塞
,
脳梗塞
,
RIA
Keyword:
トロンボキサンB2
,
11-dehydro TXB2
,
心筋梗塞
,
脳梗塞
,
RIA
pp.1597-1602
発行日 1989年11月15日
Published Date 1989/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914180
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循環器系疾患,呼吸器系疾患において生体内トロンボキサンA2(TXA2)の産生量を知ることは,その発症・進展機序を知るばかりでなく,薬効の目安など臨床的にも意義がある.しかし,従来そのマーカーとして用いられてきたTXB2は,生体内安定性,採血時のアーチファクトによる産生などマーカーとして適さないとされ,そのかわりとして11-dehydro TXB2が脚光を浴びるようになった.この11-dehydro TXB2は血中半減期が45分と長く,また尿中でも最も多く存在するTXA2代謝物である.この尿中11-dehydro TXB2測定法として,筆者らは希釈したのちラジオイムノアッセイ(RIA)を行う方法を確立し,各種疾患における変動を調べた.
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