心臓の虚血?-病態生理と臨床のはざまを埋める 診断 王道から匠の技まで
バイオマーカー 結局これは役に立つのか
坂井 克彰
1
,
大野 洋平
1東海大学 医学部内科学系循環器内科学
キーワード:
生物学的マーカー
,
心筋梗塞
,
Troponin I
,
アルゴリズム
,
Troponin T
,
急性冠動脈症候群
Keyword:
Algorithms
,
Myocardial Infarction
,
Biomarkers
,
Troponin I
,
Troponin T
,
Acute Coronary Syndrome
pp.403-406
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017135854
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急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS)に対する経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)による再灌流療法は,劇的に予後を改善することが知られており,より早期に正確な診断を行い治療することが求められてきた.最近では,ACSの早期診断に感度・特異度が高い高感度トロポニンがバイオマーカーとして推奨され,ACSの診断,リスク評価,予後予測に有用であるといわれているが,トロポニンの結果の解釈について複雑化しておいるため,その有用性を理解し適切に使用する必要がある.また,心筋トロポニン陽性は予後予測する検査所見となりうるかどうかその特性について述べていく.
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