Japanese
English
研究
血清アミラーゼアイソザイム分画値の年齢による変動と臨床的検討
Variation of Serum Isoamylase Pattern with Age and Its Relationship to Clinical Practice
谷島 清郎
1
,
本間 啓子
1
,
河合 昂三
2
Kiyoh TANISHIMA
1
,
Keiko HONMA
1
,
Kohzo KAWAI
2
1金沢大学医療技術短期大学部
2富山県厚生連高岡病院第1内科
1Dept. of Medical Technology, Paramedical School of Kanazawa University
2Dept. of Internal Medicine I, Takaoka Hospital of Toyama Kohseiren
pp.75-78
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912474
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緒言
健常者における血清のアミラーゼアイソザイムの分画値は,現在,報告者によって異なり,膵アミラーゼ(以下P)が高く唾液アミラーゼ(以下S)が低いとする場合1〜3),また,その逆の場合4〜6)などの報告がみられる.しかし,アミラーゼアイソザイム分析は,手技の簡易化や膵炎などの診断における重要性に伴って多用されるようになっており,このような不一致はおろそかにできない.そこで,これらPとSとの健常時における分画値を正確に把握するため,できるだけ再現性の良い分析法を用いて吟味した結果,年齢によって分画値に差のあることが明らかとなったので報告し,併せて,二,三の疾患についての検討を基に,この年齢差を考慮した診断の必要性を考察した.
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