シリーズ・癌細胞診・1【新連載】
甲状腺腫瘍(穿刺吸引生検法)
島 寛人
1
,
多羅尾 信
2
,
三浦 清
3
,
高橋 正宜
4
Hiroto SHIMA
1
,
Mamoru TARAO
2
,
Kiyoshi MIURA
3
,
Masayoshi TAKAHASHI
4
1岐阜大学医学部第3内科
2岐阜日本赤十字病院外科
3岐阜大学医学部第3内科
4岐阜大学医学部第1病理学
pp.67-70
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912472
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結節性甲状腺腫における穿刺吸引細胞診は,従来の針生検法に比し合併症などが少なく,また,煩雑な操作を必要とせず簡便に行えるので,最近,多くの施設にてその有用性が認識され,適用されている.しかしながら,甲状腺癌は他の部位の癌に比し,細胞異型に乏しく,しばしば良性・悪性の判断に苦慮する症例に遭遇する.そこで,本稿では,結節性甲状腺腫における穿刺吸引細胞診の実際と,当施設にて経験した若干の症例を供覧し,その細胞形態学的特徴を検討する.
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