Japanese
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研究
細菌感染症における好中球アルカリホスファターゼ活性測定の有用性について
Diagnostic Value of Leukocyte Alkaline Phosphatase in Bacterial Infection
熊坂 義裕
1
,
中畑 久
1
,
平井 裕一
1
,
今村 憲市
1
,
武部 和夫
1
,
高松 秀悦
2
,
工藤 肇
2
Yoshihiro KUMASAKA
1
,
Hisashi NAKAHATA
1
,
Yuichi HIRAI
1
,
Kenichi IMAMURA
1
,
Kazuo TAKEBE
1
,
Hideetsu TAKAMATSU
2
,
Hajime KUDO
2
1弘前大学医学部第三内科学教室
2弘前大学医学部附属病院中央検査部
1Third Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Hirosaki Univ.
2Central Laboratory, Hirosaki Univ. Hospital
pp.1176-1179
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912001
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はじめに
細菌感染症においては,一般に急性期に好中球アルカリホスファターゼ(以下,NAPと略す)活性が上昇するとされ,またウイルス感染や膠原病では上昇しないことから細菌感染症の診断に有用とされている1〜3).
NAP染色は朝長法4)としてすでに確立されており,この原理に基づいた簡便かつ安定な染色キットも発売されて久しい.しかし,いざ日常臨床検査の対象となると,慢性骨髄性白血病で低値を示すというあまりに有名な事実があるためか,本疾患をはじめとした血液疾患のごく一部にほぼ限られ,細菌感染症においてはほとんど利用されていないのが現状と思われる.
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