研究
ディスポーザブルカラムとオートアナライザーを用いた尿中カテコールアミンの迅速簡易測定法
橋本 浩三
1
,
綱島 勝政
1
,
余財 伸一
2
,
工藤 尚文
3
,
橋本 雅
3
1岡山大中検
2岡山大第3内科
3岡山大産婦人科
pp.192-196
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908879
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はじめに
尿中カテコールアミンの測定は褐色細胞腫や交感神経芽細胞腫などの診断上欠くことのできないものであり,また副腎髄質機能や,交感神経系,中枢神経系の機能を知るうえでも重要な手段である.しかしその測定は煩雑性や回収率の問題により,日常検査としての普及が妨げられている.我々は市販のカテコールアミン測定用のディスポーザブルカラムとオートアナライザーを組み合わせて,簡単かつ正確に尿中カテコールアミンを測定しているので,その方法,成績について報告する.測定法の原理はカテコールアミンを最終的にトリハイドロオキシインドールに変換するトリハイドロオキシインドール法(THI法)に属する方法であり,カラムによる簡単な抽出操作とオートアナライザーによる反応時間の一定性が特色である.
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