研究
オートアナライザーを使用した血中カテコールアミンの簡易測定法
橋本 雅
1
,
三好 勝彦
1
,
工藤 尚文
1
,
武田 佳彦
1
,
橋本 浩三
2
,
綱島 勝政
2
1岡山大産婦人科
2岡山大産婦人科中検
pp.297-300
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909309
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緒言
Epinephrine (E),Nor Epinephrine (NE)などのいわゆるCatecholamine (CA)は副腎髄質および交感神経末端より分泌され,その作用は1,2)ホルモンとして心血管系のTarget Organに働き代謝調節のmediatorとして糖脂質などの代謝に関連するのみでなく,交感神経系や中枢神経系に作用するなど,防御反応系の構成因子としての意義が高く,その血中濃度は病態の把握に極めて重要である.しかしCAの測定方法は操作が煩雑であったり,回収率,測定精度などに問題があったりして,いずれもまだ日常検査の方法となっていないのが現状てある.今回我々は抽出分離操作に改良を加え,螢光測定3〜5)にオートアナライザーを組み合わせることによって,簡単かつ正確にCA血中を測定する方法を確立したのでその成績について報告する.測定方法の原理はtrihydro-xyindol法(THI)3〜11)によっており,試料の精製とpH調整に工夫を加え,オートアナライザーを使用して反応時間の均一を得ることができたところに特色がある.
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