技術解説
リステリア症の臨床検査
永井 龍夫
1
1札幌医大病院中検
pp.1569-1575
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908358
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リステリア症(以下L症と略記)はリステリア菌(Listeria monocytogenes;以下L菌と略記)の感染症で,ヒトの病型としては髄膜炎が最も多い.なおL症では髄膜炎のみでなく脳炎を伴うことがあり,これはL菌感染症の特徴とされている.化膿性髄膜炎の原因菌にはいろいろの細菌が知られているから,L症の確実な診断には患者材料からのL菌の分離同定が絶対に必要である.したがってL症の臨床検査の主体は細菌検査ということになる.
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