新しいキットの紹介
新しい尿酸測定用キット‘ウリカラー・400’の検討
影山 信雄
1
1社会保険中京病院検査部
pp.891-895
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907719
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はじめに
わが国で広く用いられている尿酸測定法は,リンタングステン酸比色法である1)が,試料中に含まれる尿酸以外の還元物質の影響を受け特異性に乏しく,特に尿ではこの傾向が著しい欠点がある2).したがって,特異性という点からみればウリカーゼを用いた方法が理想的と思われるが,従来から行なわれているウリカーゼ紫外部吸収法は,紫外部分析法であるための機器の問題や,リンタングステン酸比色法より必ずしも再現性がよくなく3)ウリカーゼ比色法4-6)は操作が煩雑である.
これらの欠点を補う目的で,筆者はウリカーゼとカタラーゼを用いた尿酸の比色定量法(以下U-C・H法と略す)を報告し,特異性ならびに再現性がすぐれていることを指摘し,かつ,血清と尿とが同じ方法で測定できる利点も述べた7).
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