代謝経路と臨床検査・6
尿素サイクル
松村 義寛
1
1東女医大・生化学
pp.462-463
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906433
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タンパクが異化過程をたどるとペプチド鎖は切断されてアミノ酸となり,アミノ酸プールにはいる.プール中のアミノ酸はそれぞれの異化過程をとるが,いずれにしてもアミノ基転移によりグルタミン酸あるいはアスパラギン酸となる.
これらのアミノ基のうちカルバミルリン酸となったものはオルニチンへはいり,アスパラギン酸にはいったものはシトルリンへ転移され,アルギニンのアミジン基を形成し,アルギナーゼにより尿素を生成して尿中に排泄されるのである.
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