特集 治療可能な先天代謝異常症を診断しよう!
診断のポイント 尿素サイクル異常症
城戸 淳
1
1熊本大学病院 小児科
キーワード:
鑑別診断
,
オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ欠損症
,
カルバミルリン酸シンターゼI欠損症
,
高アルギニン血症
,
シトルリン血症
,
尿素サイクル異常-先天性
,
アルギニノコハク酸尿症
Keyword:
Citrullinemia
,
Diagnosis, Differential
,
Hyperargininemia
,
Ornithine Carbamoyltransferase Deficiency Disease
,
Carbamoyl-Phosphate Synthase I Deficiency Disease
,
Argininosuccinic Aciduria
,
Urea Cycle Disorders, Inborn
pp.1761-1768
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022033633
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●尿素サイクル異常症は、重度な高アンモニア血症を呈する疾患であり、高アンモニア血症に起因した種々の症状を発症する。●尿素サイクル異常症に含まれる各疾患の診断には、血中アミノ酸分析と尿中有機酸分析が重要である。それらの検査により、ほぼ診断をつけてから、遺伝子検査により確定診断する。●尿素サイクル異常症患者の長期的生存率は、以前に比べて各段によくなっているが、精神神経学的予後は、まだ満足できるレベルではなく、課題が多い。真の脳を守る治療法の確立が必要である。
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