今月の主題 鉄銅代謝
技術解説
血清フェリチン測定とその臨床的意義
内田 立身
1
Tatsumi UCHIDA
1
1高松赤十字病院
キーワード:
貯蔵鉄
,
鉄欠乏
,
鉄過剰
Keyword:
貯蔵鉄
,
鉄欠乏
,
鉄過剰
pp.727-732
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904809
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フェリチンは貯蔵鉄を構成する蛋白で,なかに鉄を含有する.血清中に微量が存在し,血清フェリチンとして測定することが可能である.測定法にはラジオイムノアッセイ,酵素抗体法などがある.血清フェリチン測定の臨床的意義は,鉄欠乏と鉄過剰の診断である.減少をみるときは鉄欠乏と考えてよいが,増加した際は鉄過剰のほか悪性腫瘍,肝障害,急性および慢性炎症の場合があり,鑑別が必要である.
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