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特集 透析療法のNew Concept─各種ガイドラインに基づく診療のポイント
〈合併症への対応策〉
腎性貧血
The main points of 2015 JSDT guideline for renal anemia in chronic kidney disease
林 晃正
1
Terumasa Hayashi
1
1大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
キーワード:
目標ヘモグロビン
,
ESA低反応性
,
鉄過剰
,
鉄欠乏
Keyword:
目標ヘモグロビン
,
ESA低反応性
,
鉄過剰
,
鉄欠乏
pp.908-912
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206117
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▶ポイント
・腎性貧血治療開始においては,ESA反応性を低下させる因子を十分に検索し,年齢や心血管合併症など患者個々の病態を考慮し,ESAや鉄剤を適切に使用する.
・成人のHDならびにPD患者の場合,維持すべき目標Hb値はそれぞれ10g/dL以上12g/dL未満,11g/dL以上13g/dL未満である.
・鉄補充の基準値は従来通り血清フェリチン値100ng/mL未満かつTSAT20%未満であるが,絶対的鉄欠乏の可能性がある場合(血清フェリチン値50ng/mL未満),ならびに血清フェリチン値100ng/mL未満またはTSAT20%未満で炎症などの病態が認められない場合,鉄補充を考慮する.
・血清フェリチン値300ng/mLは鉄過剰である可能性が高い.
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