Japanese
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資料
各種疾患における血清フェリチン値測定の意義
Clinical Significance of the Measurement of Serum Ferritin in Various Disease
白石 正孝
1
,
杉原 ゆう子
1
,
永原 慶子
1
,
板鼻 文子
2
,
名越 温古
3
Masataka SHIRAISHI
1
,
Yuko SUGIHARA
1
,
Keiko NAGAHARA
1
,
Fumiko ITAHANA
2
,
Haruhisa NAGOSHI
3
1東京慈恵会医科大学青戸分院RIA検査室
2東京慈恵会医科大学内科第三研究室
3東京慈恵会医科大学内科
1Department of RIA Laboratory. Jikei University School of Medicine, Aoto Hospital
2Department of the third laboratory of Internal Medicine
3Department of Internal Medicine
pp.459-463
発行日 1984年4月15日
Published Date 1984/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912174
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Laufbergerによりウマ脾フェリチンが分離されて以来1)種々の臓器にフェリチンが存在することが報告された2).一方血清中にも微量のフェリチンが存在することが明らかにされ3)超微量定量法である2-site immunoradiometric assayが開発された4,5).
血清フェリチンは体内貯蔵鉄量を反映すると言われ6),鉄欠乏や鉄過剰状態の指標に有用と考えられている7,8,9).肝疾患時には,障害された肝細胞からの血中へのフェリチン逸脱が報告され10,11),肝疾患の程度と血中フェリチンの上昇の関係が数多くの報告にみられる6,12,13),また,種々の悪性腫瘍においてはTumor markerとしての臨床的意義が注目されてきた14,15,16).
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