今月の主題 サイトカイン・ケモカイン
総説
サイトカインの転写調節機構
宮武 昌一郎
1
,
竹本 直史
1
,
鴨川 由美子
1
Shoichiro MIYATAKE
1
,
Naoshi TAKEMOTO
1
,
Yumiko KAMOGAWA
1
1東京大学医科学研究所基礎医科学大部門染色体制御分野
キーワード:
NFAT
,
ヘルパーT細胞サブセット
,
染色体構造
Keyword:
NFAT
,
ヘルパーT細胞サブセット
,
染色体構造
pp.19-28
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904659
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サイトカインは,生体防御を担う免疫系,血液系で機能する蛋白質性ホルモンであり,さまざまな刺激に応答して発現するものが多い.したがって,細胞の活性化に伴い誘導される遺伝子が多いため,シグナル伝達系による転写因子群の制御を解析するよいモデルシステムである.本稿では,前半でT細胞でのサイトカイン遺伝子の転写制御において中心的な役割を担う.転写因子NFATを中心に解説する.後半はさまざまな細胞種により産生されるサイトカインの種類は多様であるが,その特異性が染色体構造により制御されるということに関して,ヘルパーT細胞サブセットを例に考察する.
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