今月の主題 サイトカイン・ケモカイン
総説
ケモカイン
向田 直史
1
Naofumi MUKAIDE
1
1金沢大学がん研究所組織分子構築研究分野
キーワード:
炎症反応
,
リンパ球
,
樹状細胞
,
HIV感染
Keyword:
炎症反応
,
リンパ球
,
樹状細胞
,
HIV感染
pp.29-39
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904660
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ケモカインは分子量約1万の保存された位置にシステイン残基を保有する,50を越えるサイトカインの総称である.当初ケモカインは顆粒球・単球の遊走を亢進させることで,炎症反応にのみ関与していると考えられていた。しかし研究の進展の結果,リンパ球・樹状細胞の遊走を制御することによって免疫システム全般を制御していること,ケモカインに対するレセプターのいくつかがHIV感染の経路として重要であることが判明している.
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