増刊号 免疫検査実践マニュアル
総論
Ⅰ.免疫反応の原理
3.免疫調節とサイトカイン
北村 聖
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.27-34
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901871
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近年,多くのサイトカインが同定され,遺伝子が単離されると同時に,リコンビナントサイトカインを用いて機能の解析が行われた.さらに,サイトカイン受容体の解析や,その後のシグナル伝達に関しても多くの知見が得られてきている.
免疫系の分化,成熟と免疫反応に関与するサイトカインについても多くの知見が得られてきているが,いずれも複雑なネットワークを形成し,プラスの方向と,マイナスの方向を持ったサイトカインがあり,生体が必要とする微妙な調節を行っていることが明らかとなった,本稿では,リンパ球の基礎的な知識も含めて免疫系に働くサイトカインについて主なものを概説した.
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