今月の主題 原発性免疫不全症
病因解析
Ataxia telangiectasia (毛細血管拡張性失調症)
近藤 直実
1
,
深尾 敏幸
1
,
金子 英雄
1
,
笠原 貴美子
1
,
吉田 任子
1
Naomi KONDO
1
,
Toshiyuki FUKAO
1
,
Hideo KANEKO
1
,
Kimiko KASAHARA
1
,
Touko YOSHIDA
1
1岐阜大学医学部小児科
キーワード:
ataxia telangiectasia
,
ATM遺伝子
,
c-Abl
Keyword:
ataxia telangiectasia
,
ATM遺伝子
,
c-Abl
pp.434-439
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904048
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ataxia telangiectasia (AT)の病因遺伝子,ATM遺伝子が1995年にクローニングされ,その遺伝子変異も明らかにされた.ATM蛋白の機能の全容を明らかにすることが,免疫系,神経系,内分泌系での役割を理解するのに重要である.さらに発癌機構の解明にもつながる.本稿ではATM遺伝子とその変異ATM蛋白の機能,下流に存在する蛋白,ノックアウトマウスなどにつき最近の報告を,筆者らの成績も含めて紹介した.
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