Japanese
English
特集 第9回脳のシンポジウム
主題:神経免疫疾患
指定討論:毛細血管拡張性失調症ataxia-telangiectasiaにおける中枢神経系障害と免疫不全との関係
Relationship between the disorder of central nervous system and the immunologic deficiency in ataxia telangiectasia
合屋 長英
1
Nagahide GOYA
1
1九州大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.1042-1043
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903568
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
毛細血管拡張性失調症の臨床的特徴は,1)進行性の小脳性失調症,2)毛細血管拡張症,3)感染とくに上気道感染の頻発,と要約しえ,男女ともに現われる常染色体性劣性遺伝性疾患で,家族発生が多い。
神経症状としては,歩行開始期からの運動失調症が初発症状のことが多く,加齢とともに共調運動障害・構音障害・知能障害が高度になる。深部反射の減退,筋トーヌスの低下がおこり,顔貌は表情に乏しく,眼球振盪のほか独特の眼球運動障害がみられる。気脳写でしばしば小脳萎縮・脳室拡大がみられるが,脳波は一般に正常である。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.