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新しい間質性肺疾患の血清マーカーKL-6抗原
小林 淳
1
,
北村 諭
1
1自治医科大学呼吸器内科
キーワード:
間質性肺炎
,
血清マーカー
,
糖蛋白抗原
,
KL-6抗原
Keyword:
間質性肺炎
,
血清マーカー
,
糖蛋白抗原
,
KL-6抗原
pp.965-967
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903005
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1.はじめに
間質性肺炎の活動性の指標として呼吸困難の程度,PaO2や胸部X線所見の経時変化,血清LDHなどが用いられてきた.しかし実際に病態を把握するうえで役だち,ある程度臓器特異的で,臨床医にとって真に客観的な指標となりえるようなマーカーは存在しないのが現状である.
KL-6抗原はムチンの一種で,Ⅱ型肺胞上皮,呼吸細気管支上皮細胞などに発現する糖蛋白抗原である.1985年に河野らが発見し,当初は腫瘍マーカーとして研究されていたが,現在では間質性肺炎の活動性のマーカーとして注目されている1~5).
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