質疑応答 血液
解糖阻止剤添加血液の血漿分離までの時間による血糖値の変化
蘒原 佐千子
1
,
都築 久美子
1
,
光吉 慶生
1
,
泉川 ツヤ子
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学
キーワード:
解糖阻止剤
,
血糖用採血管
,
血糖値
Keyword:
解糖阻止剤
,
血糖用採血管
,
血糖値
pp.968-972
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903006
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Q 血漿で血糖値を測定するとき,解糖阻止剤と抗凝固剤を添加すれば,その血糖値は安定であると言われている.しかし,当施設で実験してみた結果,表1のように,血漿分離までの時間が長いと血糖は低下の傾向にある.当施設で使用中の解糖阻止剤はアングロットGS®(日本商事)である.血糖測定値法はヘキソナーゼ,エンドポイント法第一化学である.表2は,参考にヘモガードプラス(真空採血管)ベクトン,フッ化ソーダ+EDTAを試した結果である.やはり3時間後には低下している.解糖阻止剤を添加すると,血漿の解糖作用は完全に阻止されるはずではないでしょうか.もし,血糖値が低下するとしたらその程度はどれくらいでしょうか.
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