Japanese
English
研究
37℃および32℃培養によるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の検出状況に関する検討
Investigation on Detection Rate of Methicillin-resistant Staphylococcus aureus under Culture at 37℃ and 32℃
小林 宣道
1
,
鈴木 彰
2
,
大水 幸雄
2
,
上原 信之
2
,
中村 徹
2
,
田代 正光
2
,
黒川 一郎
2
,
熊本 悦明
3
Nobumichi KOBAYASHI
1
,
Akira SUZUKI
2
,
Yukio OMIZU
2
,
Nobuyuki UEHARA
2
,
Toru NAKAMURA
2
,
Masamitsu TASHIRO
2
,
Ichiro KUROKAWA
2
,
Yoshiaki KUMAMOTO
3
1札幌医科大学衛生学教室
2札幌医科大学附属病院検査部
3札幌医科大学泌尿器科
1Department of Hygiene,Sapporo Medical College
キーワード:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
最小発育阻止濃度
,
一濃度ディスク法
,
32℃培養
,
PBP-2'
Keyword:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
最小発育阻止濃度
,
一濃度ディスク法
,
32℃培養
,
PBP-2'
pp.105-108
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900027
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黄色ブドウ球菌臨床分離株を用いて,32℃および37℃培養におけるメチシリン感受性について調査検討を行った。その結果,被検菌株の約56%は,32℃におけるMICが37℃の2~16倍増加し,それに伴いMRSA検出率の上昇が認められた.また,32℃における感受性試験では,セフェム系多剤耐性傾向を有するMRSAの検出率は37℃に比して有意に高率であった.以上より,MRSAおよびセフェム多剤耐性株の検出において,32℃培養による感受性試験の重要性が示唆された.
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