臨床と研究
胃腸切除術後のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎発症予防
安部 利彦
1
,
古橋 隆
,
平野 文明
,
荒木 昌典
1掖済会門司病院 外科
キーワード:
胃切除
,
術前管理
,
腸炎
,
鼻腔内投与
,
鼻疾患
,
ブドウ球菌感染症
,
Mupirocin
,
予防的抗菌剤投与
,
細菌培養
,
術後感染症
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
大腸切除
Keyword:
Administration, Intranasal
,
Enterocolitis
,
Gastrectomy
,
Nose Diseases
,
Preoperative Care
,
Staphylococcal Infections
,
Mupirocin
,
Antibiotic Prophylaxis
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.638-640
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014230535
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胃腸切除術後のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)腸炎発症予防について検討した。胃腸切除術を予定して、鼻腔内培養検査から手術までの日数が8日以上確保でき、切除術を受けた268例を対象とした。鼻腔内MRSA陽性は13例で、鼻腔内MRSA保菌率は4.9%であった。鼻腔内MRSA陽性13例の内訳、は胃切除術4例、大腸切除術9例であった。鼻腔内MRSA陽性13例全例は、術直前3日間鼻腔内ムピロシン軟膏を塗布し、術後MRSA腸炎を発症しなかった。鼻腔内MRSA陰性255例も術後MRSA腸炎を全例発症しなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014