編集者への手紙
顕微蛍光測光装置による単一細胞内pH測定の検討
庄野 正行
1
,
石田 富士雄
1
,
池原 敏孝
1
,
宮本 博司
1
1徳島大学医学部総合研究室形態班
キーワード:
BCECF
,
BCECF-AM
,
顕微蛍光
Keyword:
BCECF
,
BCECF-AM
,
顕微蛍光
pp.104
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900026
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- 文献概要
従来細胞内pHの測定は,pH電極,弱酸性,弱塩基色素などを用いていたが,現在は超高感度pH指示薬BCECF-AMが使われるようになった.BCECF―AMは細胞内pH測定のための蛍光試薬としてRinkらによって開発されたfluorescin誘導体である.BCECF-AMは細胞膜を透過した後,細胞内でエステラーゼにより水解され,膜不透過性のBCECFになる.BCECFは励起光450~530nmに対し約504nmにピークをもつ蛍光を発する.現在,細胞内pHは励起光496/450nmの蛍光強度比とpHの関係を示すキャリブレーションカーブ(標準曲線)を用いて算出されている.この方法を基礎にして単一細胞内pHの測定を試みた.図1はThomasらのナジェリシン/K法による標準曲線を示す.
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