新生児の心エコーにおける心機能指標

はじめに

　新生児の心エコー検査は，特に早産児や重症な病的新生児における心機能評価において重要な検査である。心機能は，心拍数，前負荷，後負荷（駆出への抵抗），心筋収縮能，心筋拡張能の5つの機能から成り立ち，それぞれの異常で心不全が起こる。心不全治療では，5つの因子のどこに循環不全の主因があるかを把握して基礎病態に則した治療法を選択することが望ましい。心エコー検査に基づく循環管理が早産児の予後改善につながる可能性がある^1）。