慢性疾患となった骨髄腫-どのように診断するか? どのように付き合っていくか? 骨髄腫治療薬の温故知新
アントラサイクリン系抗がん剤・細胞周期依存性抗がん剤
萩原 將太郎
1
1東京女子医科大学 血液内科学講座
キーワード:
Cytarabine
,
Doxorubicin
,
Etoposide
,
Mitoxantrone
,
Vincristine
,
骨髄腫-多発性
,
Paclitaxel
,
Irinotecan
Keyword:
Cytarabine
,
Doxorubicin
,
Etoposide
,
Multiple Myeloma
,
Mitoxantrone
,
Vincristine
,
Paclitaxel
,
Irinotecan
pp.871-874
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017361079
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近年の急速な治療薬の進歩により,多発性骨髄腫は長期生存が期待できるようになった.しかし,予後不良因子をもつ症例や,再発難治例では,治療に苦慮する場合が多い.従来,治療の主役であったアントラサイクリン系抗がん剤やほかの細胞周期依存性抗がん剤は,新規治療薬や,細胞周期非依存性抗がん剤との併用により,難治例や再発例に奏効することがある.また,新規薬剤の多剤併用療法は,きわめて高額になるため,これらの薬剤の活用による医療経済効果も検討すべきと思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017