特集 プレシジョン・メディシン時代における腫瘍循環器学の重要性
Ⅱ章 がん医療の進歩と腫瘍循環器学
アントラサイクリン系の薬物療法とがん治療関連心機能障害(CTRCD)
赤澤 宏
1
1東京大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.550-555
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200526
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・アントラサイクリン系抗がん剤による心毒性は蓄積性で用量依存性がある.
・高齢者,小児,基礎心疾患の合併,心血管リスク(喫煙,高血圧,糖尿病,脂質異常症,肥満)の合併も心毒性の危険因子となる.
・心機能低下を検出したら迅速に心保護薬(β遮断薬やレニン・アンジオテンシン系阻害薬)による治療を開始する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.