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今月の特集2 血液凝固を阻害するもの
自己免疫性凝固第ⅩⅢ因子欠乏症
Autoimmune factor ⅩⅢ deficiency
惣宇利 正善
1
1山形大学大学院医学研究科公衆衛生学・衛生学
キーワード:
凝固第ⅩⅢ因子
,
FⅩⅢ
,
自己抗体
,
異種四量体形成
,
α2-プラスミンインヒビター
,
フィブリン架橋
Keyword:
凝固第ⅩⅢ因子
,
FⅩⅢ
,
自己抗体
,
異種四量体形成
,
α2-プラスミンインヒビター
,
フィブリン架橋
pp.193-197
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202937
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Point
●自己免疫性凝固第ⅩⅢ因子(FⅩⅢ)欠乏症は,プロトロンビン時間(PT)や活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),血小板数などの一般的凝固検査では正常にもかかわらず,突然,大量出血する.
●Aサブユニット(活性サブユニット)に対する中和抗体(インヒビター)には,Bサブユニットとの複合体形成を阻害してFⅩⅢの活性化段階を妨害するAa型と,活性化したAサブユニットに結合して触媒反応を阻害するAb型がある.日本人症例の大半がAa型である.
●FⅩⅢの活性測定法によってAa型とAb型の阻害検出に違いが認められるため,注意が必要である.
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