臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
56.トロンボエラストグラム(第ⅩⅢ因子を含む)
橋本 良子
1
,
橋本 仙一郎
1
Yoshiko Hashimoto
1
,
Sen-ichiro Hashimoto
1
1三重大学医学部・検査医学
pp.2222-2223
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219377
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血液凝固・線溶系の全過程を動的・経時的に自動記録する装置であるトロンボエラストグラフは,その異常を総合的にスクリーニングすることができる6).この装置は1948年に西独のHartert1)により考案され,以来36年を経た今日でも優れた測定機器として愛用されており,筆者の止血機構検査室では5台が毎日フル回転している.従来の装置は撮影後現像しなければならないという不便さがあったが,最近のものは熱ペン直記式となり結果がただちに判読できる.さらに,最高4チャンネルまで同時測定ができ,内蔵したマイコンが算出した各値を自動記録する機器も出現している.
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