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今月の特集2 血液凝固を阻害するもの
自己免疫性凝固第Ⅴ因子インヒビター
Autoimmune factor Ⅴ deficiency
小川 孔幸
1
1群馬大学医学部附属病院血液内科
キーワード:
凝固第Ⅴ因子インヒビター
,
FⅤインヒビター
,
自己免疫性凝固因子欠乏症
,
指定難病
,
血小板輸血
,
免疫抑制療法
Keyword:
凝固第Ⅴ因子インヒビター
,
FⅤインヒビター
,
自己免疫性凝固因子欠乏症
,
指定難病
,
血小板輸血
,
免疫抑制療法
pp.188-192
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202936
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Point
●自己免疫性凝固第Ⅴ因子(FⅤ)インヒビター(自己免疫性凝固第Ⅴ/5因子欠乏症.AiF5D)は希少疾病ではあるが,近年のわが国においては増加傾向にある.非専門医への疾患啓発と診療の均てん化が重要になってきている.
●AiF5Dの臨床症状は無症状から致死的出血をきたす症例まで多彩である.さらに血栓症をきたす症例も存在するため,出血と血栓の両面への注意を要する.
●AiF5Dは一過性で自然治癒する症例も存在するため,重篤な出血症状を呈する症例や出血リスクが高い症例に限り,自己抗体の根絶を目的とした免疫抑制療法を実施する.
●AiF5Dは自己免疫性凝固因子欠乏症の1分疾患として指定難病(288番)に認定されており,医療費助成の対象である.
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