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今月の特集 薬物療法に活用される検査
抗腫瘍療法における臨床検査の活用
Utilizing laboratory tests for cancer treatment
堀江 沙良
1
,
浜本 康夫
2
1慶應義塾大学病院消化器内科
2慶應義塾大学医学部腫瘍センター
キーワード:
薬物血中濃度
,
副作用
,
薬理ゲノム
,
がんバイオマーカー
,
がんゲノム検査
Keyword:
薬物血中濃度
,
副作用
,
薬理ゲノム
,
がんバイオマーカー
,
がんゲノム検査
pp.736-742
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202769
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Point
●抗がん剤治療を安全に継続するためには肝障害,腎障害,骨髄抑制などの副作用の評価が不可欠である.血液検査などの臨床検査は抗がん剤の有害事象のモニタリングに使用される.
●薬物代謝酵素の遺伝子多型は薬物に対する生体反応を予測できる.その結果に基づいて抗がん剤の用量調節を行う.
●マイクロサテライト不安定性(MSI),ヒト上皮細胞増殖因子受容体2型(HER2),上皮成長因子受容体(EGFR),RAS,BRAFなどのがん遺伝子異常の検査はがんの診断,予後予測,治療決定に有用である.
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