特集 この薬,一生続けるんですか?
循環器系薬剤
抗不整脈薬
藤野 紀之
1
1東邦大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
抗不整脈薬
,
心房細動
,
pilsicainide
,
副作用
Keyword:
抗不整脈薬
,
心房細動
,
pilsicainide
,
副作用
pp.357-360
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_357
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Summary
▪不整脈疾患への薬物治療は,いくつかの仮説とその検証によって新たなエビデンスが生まれてきた.
▪これまでにわかったことは,「不整脈患者=治療が必要」ではないということである.
▪不整脈治療において最も大切なことは,患者の生命予後とQOLを考慮しながら治療法を選択することである.よって,年齢や新たに発覚した疾患によって同じ患者でも治療法も変わることがある.
▪抗不整脈薬は,長期間服用する薬剤ではない.副作用の多さから先生方は処方するのに躊躇する.適応疾患,投薬量,相互作用を頭に入れておけば怖がらずに使用できる.
▪本稿では,使用頻度の高いpilsicainide(サンリズム)をはじめ,使いやすい薬剤を中心に概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019