Japanese
English
今月の特集 薬物療法に活用される検査
抗菌薬治療における臨床検査の活用
The use of laboratory tests in antimicrobial therapy
今北 菜津子
1
1奈良県立医科大学感染症センター
キーワード:
抗菌薬
,
Gram染色
,
薬物血中濃度
,
trough-guided TDM
,
AUC-guided TDM
,
副作用
Keyword:
抗菌薬
,
Gram染色
,
薬物血中濃度
,
trough-guided TDM
,
AUC-guided TDM
,
副作用
pp.727-735
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202767
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●感染症診療においてはできるだけ早期に菌が判明し,適切な薬剤が選択できることが望ましい.一番早期に菌の推定に有用なのは患者背景・感染部位であることを忘れてはならない.
●適切な抗菌薬を選択するには菌の同定・薬剤感受性検査が必要である.スクリーニング培地やマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF MS)などの発展によって菌同定までの時間が短縮された.
●菌に対して適切であっても,患者個人に対しても適切かどうかは薬物血中濃度〔特にバンコマイシン(VCM)に関して〕の評価や副作用の出現の有無を追跡することで評価できる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.