Japanese
English
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症
マクロライド耐性肺炎マイコプラズマ
Mechanisms of macrolide-resistant Mycoplasma pneumoniae(MRMP)
諸角 美由紀
1
,
生方 公子
1
,
岩田 敏
1
1慶應義塾大学医学部感染症学教室
キーワード:
肺炎マイコプラズマ
,
マクロライド耐性
,
23S rRNA遺伝子
,
点突然変異
,
臨床症状の遷延化
Keyword:
肺炎マイコプラズマ
,
マクロライド耐性
,
23S rRNA遺伝子
,
点突然変異
,
臨床症状の遷延化
pp.62-67
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200679
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●わが国ではマクロライド系薬に耐性を示す肺炎マイコプラズマ(MRMP)は2003年ごろから増加し始め,2011年の大流行時には分離株の約90%を占めた.世界各国においてもMRMPは増加しつつある.
●MRMPの耐性メカニズムは,薬剤の作用標的であるリボソームの23S rRNA上に生じた点突然変異である.
●MRMP感染例では,発熱や咳嗽などの臨床症状が遷延化する.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.