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今月の特集 免疫・アレルギー性肺疾患と検査
疾患各論
肺炎マイコプラズマ感染症と免疫・アレルギー性肺疾患の関係
Mycoplasma pneumoniae infection and immune-allergic reaction
黒沼 幸治
1
1札幌医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科学講座
キーワード:
肺炎マイコプラズマ
,
Mycoplasma pneumoniae
,
自然免疫
,
マクロライド耐性
,
気管支喘息
Keyword:
肺炎マイコプラズマ
,
Mycoplasma pneumoniae
,
自然免疫
,
マクロライド耐性
,
気管支喘息
pp.748-752
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203650
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Point
●肺炎マイコプラズマは市中肺炎の代表的な起炎菌であるが,細胞壁をもたず,細胞膜成分が宿主免疫応答に関与する.マクロライド耐性菌が問題となっているが蛍光消光プローブ(quenching probe:QP)法で耐性遺伝子を検出可能である.
●気管支やその周囲の間質に炎症を起こし,多様な高分解能CT(HRCT)像を呈する.宿主の免疫反応はインフラマソームによるインターロイキン(IL)-18の誘導が重症化にかかわっており,重症例にはステロイドが有用である.
●肺炎マイコプラズマと喘息との関連性を示す報告も多く,2型ヘルパーT(Th2)背景の患者ではマイコプラズマ感染が気道炎症やTh2環境変化を引き起こし,喘息を増悪させている.
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