特集 はじめよう,検査説明
感染症
9 血液培養陽性時にグラム染色で観察されたブドウ球菌はMRSAですか?
岡崎 充宏
1
1東京大学医学部附属病院感染制御部
pp.1344-1345
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103656
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1.感染症診断としてのグラム染色の意義
臨床材料のグラム染色塗抹標本を観察することは,その所見から臨床における有用な情報を得ることができる(表1).グラム染色は,迅速性と信頼性が要求され,患者の治療に直結する検査の1つである1).一方で,塗抹標本の作製や染色の手技により,グラム陽性が陰性に,陰性が陽性に染色されることがあり,標本が適正に染色されているか否か,正しく判断できなければならない.
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