シリーズ最新医学講座・Ⅱ 耐性菌の基礎と臨床・2
主として院内感染で問題となる耐性菌・1
ブドウ球菌(基礎編)
花木 秀明
1,2
Hideaki HANAKI
1,2
1北里研究所
2抗感染症薬研究センター
キーワード:
オキサシリン感性MRSA
,
CA-MRSA
,
毒素
,
耐性化
Keyword:
オキサシリン感性MRSA
,
CA-MRSA
,
毒素
,
耐性化
pp.327-331
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100053
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はじめに
ブドウ球菌は,好気性・通性嫌気性グラム陽性球菌でブドウ房状に生育するため,ブドウ球菌と呼ばれている.本菌は,コアグラーゼ(血漿を固める酵素)を産生する黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)と産生しないブドウ球菌(Coagulase-negative Staphylococci;CNS)に分けられる.また,黄色ブドウ球菌はマンニットを資化できるがCNSはできないという特徴もある.臨床で頻繁に検出されるCNSはS. epidermidisやS. heamolyticus,S. saprophyticusなどである.
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