--------------------
あとがき
山内 一由
pp.808
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103087
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
ゴールデンウィークの最終日を襲った竜巻は,私の勤め先があるつくば市に甚大な被害をもたらしました.昨年の震災に続き,自然の猛威を思い知らされると同時に,平穏であれば失われることのない命が予期せず奪われていくことに,やるせない哀しみを感じました.本号が読者のみなさまのお手元に届くのは,豪雨に伴う自然災害が発生しやすい梅雨から夏へむかう時期かと思います.今年の夏も節電に悩まされなければなりませんので,せめて平穏無事に新しい季節を迎えられるようにと願っています.
さて,本号では周産期をテーマとして取り上げました.本来,妊娠,出産は大変めでたいことです.誰もが新たな命が誕生することを嬉しく思い,心待ちにします.自然の摂理だとしても,失われることなど予期しません.それゆえ,誕生するべき命が失われるようなことになると,はかり知れないほどの深い哀しみと怒りが生じます.自然災害の場合と同じです.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.