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新年あけましておめでとうございます.2018年第1号をお届けします.本年もup to dateな情報を満載した雑誌を提供できるよう,編集委員一丸となって頑張りますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.
まずは新年のごあいさつを申し上げましたが,現在は2017年11月もまだ初旬.一生懸命,きたる2018年に思いをはせながらも,筆が進みません.ほとんど白紙状態の原稿を前に頭を抱えること約2時間.パソコンから窓の外に目を移すと,西の空は夕焼けの鮮やかなオレンジ色と,迫りくる宵闇の紫紺が実に見事なコントラストをなしています.いつ見てもセンチな気分にさせられる景色です.日曜日の夕方,いわゆるサザエさん症候群も相まって,すっかり書く気を失ってしまいました.パソコンを落とし,帰り支度を急いでいたところ,ふと,“前にもこんなことがあったような……”という感覚.“デジャヴだな”と納得しながら,オフィスの電気を消したまさにその瞬間,私の頭のなかの豆電球がパッとともりました(漫画でよく描かれるアレです).灯かりをつけ直すやいなや,本棚から本誌2017年1号を取り出し,裏表紙からページをめくって「あとがき」へ.やっぱりそうです,2017年1号の「あとがき」も私が担当でした.相変わらずの拙い文章を目にし,昨年も今日と同じように11月の夕暮れ,この「あとがき」に頭を悩ましていたことが鮮明に思い出されてきました.デジャヴなんかではなかったのです.“もしかして”と思い,さらにさかのぼって1号の「あとがき」をチェックしてみますと,2014年と2015年も私が担当です.思いがけない発見がきっかけで,なぜだかやる気スイッチが入った私.いそいそとパソコンを起ち上げ直し,いざ執筆.しかし,過去と似たような内容になってはいけないという思いが強く,やる気とは裏腹,かえって筆が進まなくなってしまいました.自分の引き出しの少なさを嘆いているうちに,外はすっかり宵闇に包まれてしまっていました.
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