今月の主題 食中毒
各論
食中毒の検査
食品中の細菌,毒物の新しい検査法の開発
宮本 敬久
1
Takahisa MIYAMOTO
1
1九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野
キーワード:
食中毒細菌
,
バイオセンサー
,
一斉スクリーニング
,
遺伝子増幅
Keyword:
食中毒細菌
,
バイオセンサー
,
一斉スクリーニング
,
遺伝子増幅
pp.701-706
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101999
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生乳中のエンテロトキシンは,免疫磁気ビーズにより回収・蛍光標識してフローサイトメーターで測定することにより高感度に検出可能であった.また,セレウリド合成酵素遺伝子の解析結果から本遺伝子検出用のプライマーを設計し,遺伝子保有株および毒素発現株を検出できた.食品中の6種の主要な食中毒細菌を一斉に培養できる培地も開発した.食品中の成分による妨害や,圧倒的に多い非病原性の細菌による妨害を排除する必要があるが,さらに病原遺伝子解析や装置の開発が進むとより迅速な検出が期待される.
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