特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
各論Ⅰ ホルモンの病態異常と検査
9.血管制御因子
5) レプチン
小川 佳宏
1
Yoshihiro OGAWA
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所分子代謝医学分野
キーワード:
レプチン
,
ダイエット
,
リバウンド
Keyword:
レプチン
,
ダイエット
,
リバウンド
pp.1304-1307
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101780
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はじめに
肥満遺伝子産物であるレプチンは脂肪組織により分泌される代表的なアディポサイトカイン(adipocytokine)であり,レプチン受容体を発現する視床下部に直接作用して強力な摂食抑制作用とエネルギー消費亢進作用をもたらし,肥満の制御や体重増加の抑制に関与すると考えられている.一方,レプチンはエネルギー代謝調節作用以外にも視床下部・下垂体機能調節作用を有することが明らかにされており,多彩な生命現象とエネルギー代謝状態をリンクするメディエーターとして注目されている.本稿ではレプチンとレプチン受容体の診断薬あるいは治療薬としての臨床的意義について概説する.
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