今月の主題 海外旅行と臨床検査
話題
時差ぼけ解消法
松永 直樹
1
Naoki MATSUNAGA
1
1(株)日本航空インターナショナル健康管理室
キーワード:
時差症候群
,
高照度光
,
メラトニン
Keyword:
時差症候群
,
高照度光
,
メラトニン
pp.1295-1299
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100761
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1.はじめに
5時間以上の時差のある地域間を航空機で急速に移動すると,時間の手がかりの位相が急激に変化して,一過性に生体時計と生活時間の間に脱同調が生じる.その際に睡眠覚醒障害を主とする「一過性の心身機能の不調和状態」が出現することが知られており,いわゆる時差ぼけ(以下,時差症候群)と呼ぶ.
本稿では,まず時差症候群の症状および経過,成因等について述べた後,その対策について解説する.
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