今月の主題 海外旅行と臨床検査
総説
生物時計
髙橋 敏治
1
Toshiharu TAKAHASHI
1
1法政大学文学部心理学科
キーワード:
サーカディアンリズム
,
内的脱同調
,
高照度光
,
睡眠覚醒障害
Keyword:
サーカディアンリズム
,
内的脱同調
,
高照度光
,
睡眠覚醒障害
pp.1223-1228
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100748
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
生物時計と生体リズム(特に約24時間の周期をもつサーカディアンリズム)の関係について概説した.そのなかでは,内的脱同調,サーカディアンリズムの指標としてのメラトニンリズムの優位性,順行性と逆行性再同調,睡眠の2プロセス仮説,高照度光による同調と光以外の同調因子,さらに遺伝子レベルの時計遺伝子の仕組みについて解説した.生物時計による臨床的問題として,サーカディアンリズム睡眠障害を取り上げ,その国際分類上の概念,遺伝子レベルの問題,その対策・治療法について述べた.〔臨床検査 50:1223-1228,2006〕
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.