海外に行くと言われたら-渡航前後の医学的問題について
渡航にまつわる感染症以外の問題に備える
古宮 伸洋
1
1日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部
キーワード:
咬傷と刺傷
,
交通事故
,
性行動
,
性犯罪
,
動揺病
,
暴力
,
保険
,
各国の保健医療制度
,
時差症候群
,
静脈血栓症
,
旅行医学
,
飛行機旅行
Keyword:
Accidents, Traffic
,
Bites and Stings
,
Insurance
,
Motion Sickness
,
Sex Offenses
,
Sexual Behavior
,
Violence
,
Jet Lag Syndrome
,
Venous Thrombosis
,
Travel Medicine
,
Air Travel
pp.903-907
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
飛行機内は日常環境とは湿度,気圧が異なるのでその特殊性を理解する.長距離移動する際には深部静脈血栓症のリスク,対応について検討する.時差症候群の予防的な方法としてメラトニンなどの薬物療法,光線曝露療法,行動療法などがある.重大な健康問題は事故や犯罪に関係したものが多く,セキュリティには十分に気をつける必要がある.十分な医療を受けるためには非常に高いコストがかかる場合があり,海外旅行保険に加入しておくことが勧められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017