今月の主題 肝臓癌の臨床検査
各論
肝臓癌高危険度群の設定
吉田 晴彦
1
,
建石 良介
1
,
小俣 政男
1
Haruhiko YOSHIDA
1
,
Ryosuke TATEISHI
1
,
Masao OMATA
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
肝炎ウイルス
,
肝線維化
,
肝臓癌発生リスク
Keyword:
肝炎ウイルス
,
肝線維化
,
肝臓癌発生リスク
pp.1207-1210
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100285
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〔SUMMARY〕 わが国では毎年3万人以上が肝臓癌(肝細胞癌)を発症しているが,その約8割はHCV陽性,1割がHBV陽性である.したがって,HCVおよびHBV感染を調べることによって,肝臓癌の9割を囲い込むことができる.C型肝臓癌患者の約8割はF3以上の肝線維化を示し,血小板数は13万以下である.血小板減少を示すHCV感染者は前向き調査でも非常に高い発癌率を示しており,肝臓癌の超高危険度群と呼ぶべきである.〔臨床検査 49:1207-1210,2005〕
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