Japanese
English
特集 肝細胞癌の病態と新しい治療戦略
肝細胞癌におけるラジオ波焼灼術(RFA)の治療
Radiofrequency Ablation (RFA) for Liver Tumors
椎名 秀一朗
1
,
寺谷 卓馬
1
,
小尾 俊太郎
1
,
浜村 啓介
1
,
佐藤 新平
1
,
赤松 雅俊
1
,
建石 良介
1
,
小俣 政男
1
Shuichiro SHIINA
1
,
Takuma TERATANI
1
,
Shuntaro OBI
1
,
Keisuke HAMAMURA
1
,
Shinpei SATO
1
,
Masatoshi AKAMATSU
1
,
Ryosuke TATEISHI
1
,
Masao OMATA
1
1東京大学消化器内科
1Department of Gastroenterology, University of Tokyo
キーワード:
ラジオ波焼灼術
,
肝細胞癌
,
肝腫瘍
Keyword:
ラジオ波焼灼術
,
肝細胞癌
,
肝腫瘍
pp.427-430
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900430
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ラジオ波焼灼術(RFA)が肝癌の新しい治療として注目を集めている.RFAでは,1回の治療で大きな範囲を予測どおりに焼灼し,PEITより容易にsafety marginを伴って病変を完全壊死させることができる.自験例ではRFAを施行した肝細胞癌636例中634例(99.7%)で病変は癌の残存なしとCTで評価されるまで治療可能であった.治療セッション数は2.3±1.4回,必要入院期間は14.3±7.8日だった.局所再発は12例(1.7%)だった.合併症は37例(5.8%)に認められた.
RFAの導入により経皮的局所療法は確立された治療になりつつある.RFAは,診療報酬が認められれば,肝癌治療の主流になると思われる.
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